After all, tomorrow is another day


とまぁ、すいません風と共に去りぬです。
いやぁ、今日は変な日でした。
大雨で暇だし、あんなことやこんなこともあるし、今書いてる記事書いてる途中で消えちゃうし、
生きてると色々あります。きーっ悔しいっ。
しかし、やっぱスカーレットオハラの不屈の精神で頑張らなくては。
と不退転の決意でスカーレットオハラです。

まなざしが強すぎて、まともに直視できん。

そして、やはり皆様すみません、前回の張り切った入荷豆情報、またもや全然更新できず。。。。

張り切って書くと、次が苦しくなるってわかっててつい。。。
言い訳すると、観光シーズンの襲撃と確定申告の脅威にさらされまして。
そんなわけで、新入荷速報です。なんせ、風とも(以下省略)ですから。


ブラジル サンタアリーナ 深ヤキ

深ヤキコーヒ愛好家涎垂のブラジルです。
深ヤキって、今、風前の灯だって知ってました?

なんせ、今、コーヒーって言ったら一番ヒップでナウなのはアメリカサンフランシスコですのよ。
そこでは、サードウェーブとかフォースウェーブだとか言って、ヒップでナウな若者が
刺青だらけでスッパイコーヒを飲んでいるのです。
黒船襲来、もうすぐ日本にもスッパイコーヒのブームが押し寄せるぞーという予言のもと、
ヒップでナウなスッパイコーヒの襲来が叫ばれています。
何でもかんでもかっこいいの大好き、ブームに乗らなきゃ気が済まないの。
右ならえ右ってやっとかなきゃ、めんどくさいっつーの。
でも、あたし他の子とは違うものが欲しいのよ。残念ながら日本にはそれがないの。
やっぱサンフランシスコ?そうスッパイコーヒよ。コーヒじゃないのフレッシュジュースなの。
ってな感じで、今に猫も杓子もスッパイコーヒ旋風になる(らしい。)

そりゃワタクシだって、ヒップでナウなの大好きなニッポン女子ですからね(アラサーですけど)
かっこ良けりゃいいし、可愛かったらいいし、美味かったらいいです。
でもさー、スッパイコーヒだけが美味しいわけではないと思いますね。
世の中にはスッパイコーヒが好きな人とニガイコーヒが好きな人と居まして、
どちらも正しいし、どちらもすばらしいと思っています。
いや、これ結構コーヒ業界とか、私のような末端のマイクロロースターには死活問題なくらい
深刻なお話でもあります。
詳しくは言っても長くて地味な話になるだけなんで書きませんが、結局スッパイコーヒとニガイコーヒは
比べてもしょうがないよってことです。
お料理で言ったらそう、生のリンゴと焼きリンゴとどっちが美味いかっていう話に似ている。
断然生リンゴ派っていう人もいれば、断然焼きリンゴ!って人もいるんですよね。
もちろんどっちも間違ってないしどっちも正しい。

コーヒもおんなじですよ。って思います。
だからスッパイコーヒが正しいよっていう世の中になっても、深ヤキもあるんだってことを忘れないでいただきたい。
そして、自分が好きなコーヒは自分で決めてもらいたい。そう思っています。
誰かに決められるのではなく、自分で獲得してもらいたいんです。
私のベロも私の身体も他でもない私のもんなの。
私が好きって言ってんだからほっといてちょーだい。っていうのがゲンダイ女子の美しき姿です。
私は世界中の人がギョーザが不味いっていっても、たったひとりで「ギョーザは美味い」っていう所存です。
ってなんでギョーザがでてくるのかは解りませんが、
浅焼きとか深焼きって言うのは調理の度合いなんで、
どっちが良いかっていうのはナンセンスだしヒップじゃない。
美味しかったらどっちでも良くね?っていうのが断然ヒップです。


そんなわけで、頑張れ深ヤキってことでブラジルの深ヤキです。
ブラジルは浅ヤキ中ヤキも美味しいんですが、やはり深ヤキのブラジルは
焦げ味という意味では抜群の個性を発揮します。
まず、焙煎度に限らずブラジルの特徴をいうと、土の香りと熟した果実です。
土って言ってもフカフカ腐葉土、暖かい風味、素朴さなどがポイントです。
そしてフルーツ。特に熟れた果実のぽってりとした丸い甘味。
そしてボディーは痩せてています。

そうだなぁ、今で言うところの水原希子ちゃんを想像してください。
あのスリムスレンダーに太い眉毛と大きな瞳、真っ赤な唇、まさしくブラジルです。
そう。色白の水原希子嬢か日に焼けた希子嬢かなんておかしいでしょ。
どちらも水原希子ちゃんですからね。
とまぁ、それは置いといて、ブラジルは軽さが身の上の暖かい風味が特徴的です。
焦げ味も温かみがあります。
マリアージュは、黒胡麻のお菓子や、こしあんなど。
軽さに合わせてここはひとつ軽いものを。

さて、次は全く違う個性に登場していただきましょう。


ケニアAA キャンガ 中深ヤキ

さて、今度はブラジルとうって変わってフルボディーの女王ケニアです。
フルボディーの豆っていうのは、浅ヤキのレンジでは重い酸味がしんどいことが多いのですが、
ケニアは浅ヤキ〜深ヤキまでのオールラウンドプレーヤーです。
浅ヤキではベルガモットのような明るい柑橘の酸味があり、深いレンジでは強烈なコクが特徴的です。
野性的でバターを思わせるコクですが、非常にグラマラスでゴージャスで品格があります。
女性で言うと、檀蜜?いやいや、11PM時代のかたせ梨乃様でしょう。
野性的でだらしなさもありつつ、崩れ落ちない品格。
ケニアの深いレンジのコーヒはバタートーストによく似ています。
マリアージュは、さつま芋ですかね。
さつま芋をキャラメリゼした美味しさに近いはず。
あとは、カフェオレにしてマーマレードのトースト。
焦がしても、遥か向こうに輝く陽光を思わせる天真爛漫なあかるい酸味は、
明るくなる一方の今日の季節にぴったりです。


って上手いこと言ったつもりが、今日は雨ですけど。
木曜日からまた寒くなるって天気予報は言ってますが、
kafe工船は3月から営業時間を前後1時間ずつ延長して
皆様をお待ちしております。
そして今週の木曜日は「マダムミエルの占い専科♥」です。
本格的な春が来てしまった人も、まるで全然春が来ない人も、マダムミエルにお任せあれ。